5/15、文化放送「吉田照美ソコダイジナトコ」、沖縄本土復帰40年について①

5/15、文化放送吉田照美ソコダイジナトコ」、沖縄本土復帰40年について、

内田誠
「復帰という言葉は沖縄の人は嫌うので、復帰ではなくて日本による統合と。沖縄は自立心の非常に強い所でもあるので。

72年復帰の時は、それでもアメリカの不都合が起きないように、山のように密約が結ばれた。有名なのは核持込み時の事前協議の対象から外す密約であるとか、アメリカが負担すべき原状回復費、400万ドルですけれども、これを日本が肩代わりしますよという、これは西山さんが暴いたものですけれども。
こういう密約の山と同時に、日本がまるで沖縄がそのまま返ってきたようなインチキをした訳ですよね。

(今日の記念式典には、鳩山由紀夫元総理も出席する予定。県民の反発を招くという見方もあるが、彼のお陰で色々構図が見えた功労者と言う人もいる訳ですねえ)

内田
「そうです。あんな事言えた総理大臣は今まで一人も居なかった訳ですから。「最低でも県外、出来れば国外」。それは途中で潰えてしまいましたけれども。外務省が寄ってたかって。外務省だけじゃないかも知れませんが。
で、鳩山さんは「学べば学ぶ程、実は大事な基地でした」みたいな事を言わされた訳ですけれども(笑)。もちろん鳩山さんもだらしないんですけどね。

この辺りから、沖縄の本当の敵はアメリカではなくて、日本なんじゃないかという見方が増えてきているんだと思うんですよね。
やはり一昨年の6月23日慰霊の日に、菅当事の総理大臣が行きました。もう大変な罵倒でした。民主党の市議団が「菅直人総理、感謝は要らぬ。普天間基地持って帰れ」という横断幕を、民主党が掲げているぐらいな状況ですから。

取材してても、「あんたら本当にちゃんと沖縄の事、本土に伝えてるか?」と、僕、何度も怒られましたので。
ある沖縄のジャーナリストから、「占領時代はむしろ話が簡単でした。アメリカと直接交渉すれば良かった。日本にカッコ付き復帰してしまったから、日本政府にお願いするんだけど、日本政府は邪魔ばかりしていてちゃんと伝えていない。非常にやりにくくなっているんだ」という事を言ってるんですよ。