6/18、文化放送「夕焼け寺ちゃん活動中」にて、日本を覆う閉塞感を打破する方法について、

6/18、文化放送「夕焼け寺ちゃん活動中」にて、日本を覆う閉塞感を打破する方法について、


藤井聡
「本当の根本的な問題は色々あると思うんですけど、それこそ憲法の問題であったりとか、コンプライアンスの問題とかありますけども。今、直近の現象を導いている直接の問題は何かというと、やはりデフレ不況。これなんですね。要するに不況なんですよ。

いろんな定義がありますけども、デフレ不況って分かりやすく言うと、会社が仰山潰れていってると。ぎりぎり残ってるとこも給料がどんどん少ななっていると。国民みんなが貧乏になってってると。

この問題があるさかいに、貧乏やから税金も払われへんから社会保障の問題も出て来ると。お金が少ないと思うから復興もしっかり出来へんと。地震が来ると分かってても防災がいまいち出来へんと。国の中があかんから、しゃあないから外に打って出よう言って、どっかの素っ頓狂な話でTPPとかいう様になってしまうと。

デフレが直ってたら色んな事が全部いい方向に回っていくのに、デフレというものをほったらかしてるさかいに、何もかもおかしくなってると。だから僕は、今一番大きな問題は、デフレ不況をなんとか克服する事なんだと。この一点に収斂すると言っていいんじゃないかなと思うんですね。

先週やったか今週やったか、クルーグマンっていうアメリカの経済の、ノーベル賞取った方がおられるんですけど、彼も書いてて、「そうそう僕もそう思う」って思ってたのは、「この状況を打破するのは…、もうこの状況むちゃむちゃやと、世界中。アメリカもヨーロッパも。だけど、こんだけむちゃむちゃである事を分かりながら言うけれども、実はこの状況を打破するのは簡単だ。各国が協調して、積極的な財政政策と、積極的な金融政策を同時に打ってけばいい」と。

要するに、色んな国で会社が潰れてっているので、政府がそういう潰れそうになってる会社に仕事を与えましょう。お金を直接配ったらだめなんですね。仕事を与えていくと、その人らちゃんと働いてですね、給料も回って。仕事を与えていくと、その関連産業がサーっと動いていきますから。政府が一生懸命潰れそうになってる会社に、色々やらせてあげようと。

で、クルーグマンはここまでしか言わないんですけども、僕の意見は、日本においてはその時に震災復興とか、首都直下地震とか東南海地震とかめちゃめちゃやばい事が仰山あるので、それに対する対応をしてもらう様な仕事を、民間の人らにやってもらいましょうと。

そりゃあもう積極的に、それこそ僕は年間に10〜20兆と申し上げてますけど、それぐらいで徹底的に5〜10年ぐらいやっていくと、その内この状況は打破出来るだろうと。打破出来るだけじゃなくて地震が来ても、耐えれる様な強い国になるし、震災復興も達成出来るし。僕はこれをやらない合理的理由が一個も1ミリも1ミクロンも無いという事を思うんですね。」(続く)