6/18、J-wave「JAM the world」、消費税増税に関して、

6/18、J-wave「JAM the world」、消費税増税に関して、

長谷川幸洋
「はっきりしている事は来年の夏、参院は7月、衆院は8月が任期ですから、来年の夏までには必ず、衆参共に選挙はある訳ですよ。そこで本当の国民の意思というのが出るという事と、それから増税自体はいつかというと、選挙から更に一年経った14年と15年。私はそういう事を考えると、増税法案が決まっても実施できるかどうかは分からない。」

(色んな付帯条件も付いてますからね)

「そう、もちろん景気が良くなきゃいけないって話があるし。」

(数値も一応目標が入って)

「あれは努力目標って事にしちゃってんだけども。現実問題として、要するにデフレが続いて、欧州の情勢も厳しくなって、景気がどんどん下がっていく時に、増税なんて事できます?と。僕は選挙がある事を考えると、そういう結論にはならないという風に思ってます。」

増税自体も止める事が出来る可能性もあると)

「止める事も十分あると思いますよ。附則18条ってのが法案の中に書いてあって、景気が悪かったならば、増税をやめる事も含めて、その時の政権が判断するという風に書いてありますから。過去、実際、橋本政権の時に財政構造改革っていう法律作ったけど、景気がアジアショックで悪くなった時に凍結しちゃいましたからね。そういう事も十分ありうると。
でもそれはいずれにせよ、選挙の、国民の民意に依るという事さと思います。」

(今日ギリシャで選挙があったり、スペインとかイタリアの国債の格付けがどんどん下がって、投棄寸前まで落ちちゃってるとかですね、ヨーロッパの状況次第では世界的な大恐慌が起きる可能性がある訳ですね)

「そうそう、それが一番の問題ですよ。」

(それなのにも関わらず増税やるってのは世の中の常識からして、少なくとも世界的な常識からすると、全く真逆ですよね、やってる事が)

「全くその通りです」

(例えば、小沢さんだって増税論者だし)

「私だって実はそうですよ。やる事だけちゃんとやって頂いて、政府がリストラしてくれて、地方分権もどんどん進めて頂いて、それでも足りないというんだったら、増税全然構わないですよ。」

(それをやらないで、増税だけ先に進めている事が、異常な事だと。もう一つはタイミングの問題ですよね。なぜ今なのかという事なんですけれども)

「まあそれは、財務省がとにかく念願の悲願で。中央集権が続いてる間に、国の財布を大きくしたいという事ですね。」

(勝さんの任期中に実績を作ってあげたいと)

「まあ、そこまではどうか分かりませんけれども。」

(決められない政治からの脱却と、よく言うじゃないですか。でも世論が納得しない中で、筋の通らない事を決める事が、決められない政治からの脱却なのかな?と)

「決められようが決めるまいが、一番肝心なものは、何を決めるか、中身なんですよ。とんでもない事を決めてもらっても困るんで。今回の話はとんでもない話で。
このままいくと、景気が悪くなる、電気料金の値上げもありますから企業は海外脱出を加速する、海外からの日本企業の買収は進む、失業率は高まって今でも大卒の就職厳しいけれども、どんどん厳しくなる。はっきり言って相当暗いなと思います。」