泊原発3号機停止、日本の電力供給にどのような影響があるのかに関し

5/4、J-wave「JAM the world」泊原発3号機停止、日本の電力供給にどのような影響があるのかに関し


(そもそも原発ゼロのままいくとして、この夏は乗り切れるんでしょうか、日本全体で)

飯田哲也氏「はい。乗り切らないといけないし、乗り切るようにする事が出来るんですね。それは政治的な意思決定に全て掛かっていますから、政治がそういう風に判断すれば、乗り切るようにする事が出来ますね。」

(それは節電をするという事ですね。徹底的に)

飯田氏「はい。それも去年のやった、企業が大変な迷惑を被った無茶苦茶な節電ではなくて、生産にも影響を与えないソフトな賢い節電をやる事ができる訳ですね。政策と知恵と情報。知恵があれば乗り切る事は出来ますね。」

(去年はいわゆる総量規制で、無茶な節電もあった訳ですけれども、具体的にはどういう現実的な施策が考えられるのでしょうか)

飯田氏「例えば一番賢いやり方としては、市場を利用すると。こちらサイドの試算では、関西電力3000万kWの内、およそ500万kWぐらいは、企業の市場を利用した自発的な節電で減らせるという事を、村上委員の方から指摘をしていまして。」

(それだけ減らせるという事ですね、企業の側が。例えば操業の日にちを変えるとか)

飯田氏「はい。そこは全て企業に委ねられていて、たまたま夏休みだから減らせる所もあれば、自家発電を持っている所はそれを稼動して減らす、あるいは節電の工夫で減らす。自分たちの損にならない形で、生産に影響を与えずに減らせる余地が500万kWあるんだと。それだけでも十分に足りる訳ですね。」

(個人の家庭でも出来る事もあるという事でしょうか)

飯田氏「あります。それも熱中死を招くような無茶苦茶な節電をする必要は無くて、例えば照明を絞りましょうとか、エアコンの温度を28℃に徹底するとか。無理の無い節電で、熱中死も、集団自殺もする事無く、しかし去年の東京であった18%以上の節電は十分出来るんだという事は予測できる訳です。」